2.外断熱の意義と効果
外断熱工法の採用により、有害なガスや酸性雨、炭酸ガスを含む雨水等からコンクリート躯体を保護し建物の長寿命化に大きく貢献することは言うまでもありません。 前述したように内断熱の建物のコンクリート躯体は経年の劣化や振動、ヒートストレスでクラック等が発生しやすく、そこから上記有害ガス等が浸入しコンクリート中性化の原因となります。 ここでは外断熱、内断熱、無断熱それぞれの建物の冬季における(設定温度:外気温0℃、室温22℃、定常計算)躯体温度分布の違いとヒートストレスによる躯体への影響について、RC造壁式構造の屋上パラペット周りを例にとり考えてみます。
●内断熱の場合、断熱材の性能や厚さにかかわりなく躯体温度は外気温0℃に限りなく近くなります。 ※夏季は逆に例えば外気温35℃に近くなることもあり(この場合屋上の表面温度は70℃以上)、季節によっても躯体は外気温の影響を大きく受け、伸縮を繰り返すことになります。したがって、クラック等も生じやすく躯体中性化の大きな原因となります。
外断熱工法を採用することにより、コンクリート躯体は大きな蓄熱体として存在することになり省エネに効果を発揮します。 しかしながらRCB外断熱工法は、RC躯体を外断熱するだけでは外断熱工法とは言えないと考えています。
いかに速やかに室内温度をコンクリート躯体に伝播させ蓄熱(または蓄冷)させるかが重要であり、内装仕上げはこれを阻害するものであってはなりません。
結果として、躯体温度と室温とは同準となり結露抑止効果を生むことにもなります。
1.コンクリート打放し 2.塗料の直塗り 3.プラスター、珪藻土などの直仕上げ 4.モルタル、タイル、クロス直貼り。吹付けタイル 5.木板、合板6mm厚以下の直貼り等